司法書士にはどうすればなれる??

司法書士にはどうすればなれる??

司法書士にはどうすればなれる??

11月11日(金)、令和4年度司法書士試験の最終合格発表がありました。  
法務省発表のデータによりますと、受験者数は12,727人で、合格者数は660人。 合格者の最高年齢71歳、最低年齢20歳、平均年齢は40歳と幅広い年代の方が合格されました。  
合格率およそ5%と難関資格に位置付けられるこの資格、長い受験期間を経て合格された方は喜びもひとしおでしょう。改めまして、合格まことにおめでとうございます。  
さて、今回は「司法書士にはどうすればなれる??」と題し、国家資格である司法書士試験、その合格後に実施される新人研修に焦点を当て、令和3年度合格の司法書士 田川が実際に身をもって経験してきた内容を基に、主観多めでお話してみます。

司法書士試験は誰が受けられる?

なんと受験資格はありません。どなたでも受験できます。  
学歴(短大や大学卒業以上)が受験条件になっている国家資格もある中、年齢、学歴、職歴、国籍等の条件を付けず、平等公平に広く門戸を開いている司法書士試験の在り方は素敵ですね。

令和4年度を例にみる司法書士試験のスケジュール

受験出願期間

5月2日から5月16日まで

一次試験(筆記試験)

7月3日   <合格発表 10月11日>

二次試験(口述試験)

10月24日 <合格発表 11月11日>

一次試験である筆記試験を突破できた方のみ、二次試験の口述試験に進めるようになっています。口述試験は大変そうだと思われた方、安心してください、口述試験は基本落ちることはありません。(風の噂によると、寝坊してしまい試験会場に定刻に来られなかった、試験官を前にして緊張の余り一言も発せなかったという方々は残念ながら落ちてしまったとか…。それでも翌年は口述試験から再受験できます。)  
したがいまして、合格するにあたって一番の山場は、一次試験である筆記試験となります。

 

最大の関門である筆記試験、何を問われる?

午前の部(多肢択一式問題)120分

憲法・民法・刑法・商法(会社法)

午後の部(多肢択一式問題)+(記述式問題)180分

民事訴訟法・民事保全法・民事執行法・司法書士法・供託法・不動産登記法・商業登記法

筆記試験は、午前2時間、お昼休憩を挟んで午後2時間半と、1日で行われ、試験科目はなんと11科目にもおよぶハードな試験です。  
中でも主要4科目と呼ばれる「不動産登記法」「民法」「商業登記法」「商法(会社法)」は、登記業務である実務に直結する知識が多く、また配点比率も高いため、この4科目をいかに攻略するかが重要になってきます。 
なお、午後の記述式試験では、法務局への申請を想定した登記申請書を作成する問題が出題されますが、「不動産登記法」からは、相続や売買の名義変更、抵当権、根抵当権の設定や抹消等が、「商業登記法」では、会社の機関設計、役員変更、株式関連や組織再編等が主に問われます。そのため、このように実務で実際に使うことになる知識が多く盛り込まれ出題される司法書士試験はよく実務家登用試験とよく言われます。

長丁場となる受験期間、粘り強く継続することが大事に

11科目ともなると、とにかく覚える量が膨大です。  覚えては忘れ、思い出しては忘れ、新しい知識を入れたらところてんのように既存の知識が押し出されて抜け落ち…受験期間中は何度も「もう嫌だ~!」と勉強をやめたくなるときがあります。しかし、忘れることは仕方ないと割り切り、何度も繰り返し、覚えるしかありません。諦めずにやり続けていれば合格は少しずつ近づいてくるものなので、毎日コツコツと継続して頑張れる方に向いている資格かもしれません。

司法試験に合格しても勉強は続くよ、どこまでも

受験勉強から解放されて喜んでいるのも束の間、合格発表から2週間も経たない11月23日を皮切りに怒涛の新人研修が始まります。(令和4年度愛知県司法書士会)  
司法書士を名乗るには、司法書士連合会と各都道府県の司法書士会という組織に登録・入会せねばならず、そのためには原則、指定された新人研修を受講しなければならないことになっています。愛知県を例に簡単に紹介しますと、おおまかな予定となりますが、下記の通りとなっています。

・年内11月、12月 愛知県司法書士会が行う【配属研修・基礎編1】3日
・1月 eラーニングとしてWebでの動画視聴、レポート提出【中央新人研修】約2週間
     主に中部圏の合格者が集まって行われる【中部ブロック新人研修】1週間
・2月 愛知県司法書士会が行う【配属研修・基礎編2】2月
・3月にそれぞれ1日 ・3月 司法書士事務所での就労体験(インターンシップ制度)【配属研修】約4週間 ・6月 認定考査試験対策の【特別研修】約1か月(100時間)
・7月 愛知県司法書士会が行う【配属フォロー研修】4月・5月・7月に各1日(予定)  

長いスパンで行われるこの新人研修、受講が必須ではないものも含まれていますが、多くの方の一旦の終着点としては9月頃に行われる認定考査試験に合格をし、簡裁代理訴訟権を得ることです。認定考査試験の合格発表が12月となりますので、合格後も丸一年は、研修や認定考査の勉強とお付き合いしていくことになります。

 

終わりに

以上、駆け足となりましたが、司法書士試験、試験合格後の新人研修について紹介させていただきました。少しでも司法書士というものについて知ってもらえ、興味を持っていただけたら嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございました。
(担当:田川)

 

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